2016年5月26日木曜日

健軍情報63-がんばりすぎると無理がくる

5/25 夕暮れ
  まだらな日々を生きている。
非日常と日常の入り交じった、まだらな日々。
非日常と日常が、同居してしまっている、まだらな日々だ。
 
地震直後は、だれしも非日常を生きた。
さしおりカラダは無事だったけれど、
今いる家が余震に耐えうるかどうかわからない。
まず、近所の小学校に避難して、
あるいは、車の中で夜を明かして、
カラダの安全を確保することが、
一義的な課題だった。
 
限られた食べ物をわけあって食べ、
トイレの不自由さにも耐えた。
ライフラインの復旧には、地域・建物ごとに個別の事情もあり、
となりの家は水が出ていても、敷地内の漏水やタンクの不調で、
水を使えない人もおり、
ガスは1軒ごとに調査して開栓していくので時間がかかり、
我が家でもかなり長い間、水風呂で精神力を鍛えた。
しかし、次第にライフラインが整い、
余震の回数が減るにつれ、
住む家が整った人から自宅に戻り、
避難所には自宅に戻れない人たちが残されていった。
サンリブ再建は健軍地域住民の願い!

ゴールデンウィークがあけ、学校が再開されると、
生活の再建に向かっていける人と、
避難所に残らざるを得ない人との違いが顕著になった。
仕事が普通に始まり、学校も普通に授業をする。
普通に登校し、普通に仕事をするひとの狭間に、
避難所から通勤する人、車中から登校する子が同居して、
まだらに混じり合っている。
愛児園の園庭からブルーシートの屋根を臨む
仕事についても、震災からの復旧のために、
無理のある形で働いてきて、
そのまま無理のある働き方を続けている人たちの中に、
疲れがたまっている。
最近になって、体調を崩される方が増えてきているのは、
きっと偶然ではない。
 
牧師のようなはっきりしない仕事なら、
仕事の仕方にも多少の調整がきく。
でも、そんな人ばかりではない。
美味しいパンで自分を甘やかす
がんばることは美しいが、がんばりすぎるとどこかで無理が来る。
頑張り続けて来た人たちのまだらな日々の中に、
無理が積み重なっている。

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