2016年5月12日木曜日

健軍情報53-新しくなる

健軍教会避難所。今日も引っ越し先が決まったご夫婦が「卒業」なさり、
新居へとお引っ越しをなさいました。
神学校から派遣されているボランティアさんたち、
引っ越し作業のお手伝いです。
新しい建物に移り、新しい気持ちで人生の再出発です。
「これまでの自分の人生の中で、これは3回目の危機にあたる。
今までもなんとか乗り越えてきたのだけれど、今回の危機では、
ほんとうに、いろんな人に助けてもらって、
こうして新しい気持ちで出発出来る。本当に感謝なことです・・・。
 
避難所では、「卒業」を迎えられる方には、
食事の前にひと言ご挨拶を戴くのが習慣なのですが、
卒業生のご夫婦、何度もなんども、感謝を口にして卒業していかれました。
震災4週目。牧師としての従来の仕事も、少しずつ始まっていきます。
今日は、1ヶ月ぶりに関係するめぐみ幼稚園の子どもたちの礼拝をしました。
地震は恐ろしいけれど、起こったときにどうすればよいかが判っていれば、
不安は少しでも軽減されます。
そして、守っていてくれる人が居る、ということを覚えておくことも大切な事。
伝えるべき事がたくさんあります。
でも、そんなことよりなにより、久しぶりに
子どもたちの元気な笑顔を見ることが出来たことが、力の源となりました。
夕方、今回の震災で建物に一番大きな被害を受けた熊本教会を
対策本部長と共に訪問しました。
建物を修復するためには、おそらく
数千万円(それ以上?)の費用が必要となります。
これから、修復のための診断を受け、必要額を算定して
全国に支援を呼びかけていくことになります。
すでに、呼びかけが始まっています熊本地震支援募金
[郵便振替:00190-7-71734 宗教法人日本福音ルーテル教会]に、
「建物支援」と明記の上、お送りいただけると幸いです。
それにしても、今日も元気な杉本牧師と西村代議員さんでした。
 
この2日間、西原村の「たんぽぽハウス」という障がい者施設の
支援のために派遣されている京都 愛隣間研修センターからと、
久留米 (福)拓くからのボランティアさん。
いろいろと素敵な出逢いが与えられることも、この支援事業の喜びです。
 そう、地震の復興は、元に戻ることだけではありません。
この経験を活かして、またこの震災を通した出会いによって、
わたしたちは、また新しい存在にされていくのです。
健軍教会も、すでに震災以前の教会ではありません。
この地震を通して神さまから与えられた役割を果たしていく中で、
新しい存在に変えられていくのだと信じています。
わたしたちは、それをよい変化にしていくために、汗を流しています。

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