2016年5月2日月曜日

健軍情報45-震災後

当初、朝から出発する予定であった飛行機の便を変更し、
ルーテル教会の全国教師会の方々には申し訳ありませんが、
東京行きを1日延ばすことにしました。
それで、今日も熊本で動いています。
 
避難者の方々の中でも、あとひと息で、引っ越しの状況が整う
という方々が少なくありませんから、
G.W.があける頃には、うちの避難所でも、
もう少し人数が減ってくることと思います。
その一方で、中には先行きの見通しが立ちにくい方もおられます。
今までなんとか自立生活してこられた方々が、
この震災を機に、福祉での対応に切り替わっていく、
というケースは、うちの避難所だけではなく
おそらくどこの避難所で起こってくることでしょう。
うちでも、ケアマネさんや、関係者と連絡を取り合いながら
どのような「出口」を描くことが出来るのか、
ギリギリの調整を続けています。
そんなこともあって、東京行きを伸ばさざるを得なくなったのでした。
 
G.W.あけには、学校も再開されていきますし、
その中で、いま居る学校などの公的避難所がどうなっていくのか、
不安を抱えておられる方も少なくないはずです。
 
そんななか、ボランティアさんの協力を得て
今からご自宅の片付けに向かわれる方、

明日からの老人ホームでのヘルプに備えて、
下見に来られた方、この連休には、多くの方々が
熊本で尊い汗を流されることでしょう。
ルーテル教会でも、「できたしこルーテル」の方で、
ある程度のボランティアさんを受け入れ、調整して派遣するようですが、
そのマッチングや調整には、なかなか苦労があるようです。
確かに、需要がないわけではないのですが、
それを責任を持ってアレンジしていくには、
そのための専従のスタッフが必要だ、と思えるくらいですね。
社協やYMCAのボランティアセンターの運営にも、
ご苦労がおありのことと、お察しします。
写真は、食材等を融通し合うために立ちよった、
大江教会さんと愛光幼児園さん。
愛光幼児園さんの園舎にもたくさんの亀裂、クラックが発生し、
修理にもそれなりの費用がみこまれるとのこと。
3年前に新築したばかりなんだけど、と嘆きつつ、
それでも、前向きな園長先生でした。
広安愛児園では、災害後のこどもや大人の心理的ケアのため、
岩手県DPATという、心のお医者さん達のグループが、
子どもたちに、心理ケアのアクティブをしてくださっていました。
うちの教会関係のめぐみ幼稚園でも、保育を再開しましたが、
お昼寝をするために電気を消したとたん、
大泣きになってしまう乳児さんたちが、続出したとのこと。
子どもたちに安心を届けるために、
園児さんの礼拝も、できるだけ早く再開していきましょう、
と、先生方と相談しました。
お母さんたちも不安の中におられるため、
いかに安心した生活を物心両面でとりもどしていくのか。
 
まだまだ「震災後」は、はじまったばかりです。



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